【呪術廻戦】禪院真希は死亡した? 真依の死亡から覚醒し最強へ!? 乙骨との関係は?

呪術廻戦 真希 覚醒
呪術界御三家のひとつ、禪院家出身
フィジカルギフテッドの【禪院真希】とは

芥見下々先生原作の『呪術廻戦』に登場する【禪院真希】は、呪術界の御三家に生まれながら呪力がほとんどなく、親族から虐げられていましたが、不屈の精神であえて呪術師の道を自ら選び進んでいます。

『呪術廻戦』『劇場版呪術廻戦0』では、勝ち気で姉御肌な性格や、圧倒的な身体能力を披露していました。

渋谷事変で漏瑚に焼かれ死亡したと思われましたが、無事生存確認。
しかし復活以降、真希の周りでは壮絶な出来事が連続しています!!

そこで本記事では、クライマックスに向けて目が離せない重要人物【禪院真希】について、徹底解説します。

・禪院真希のプロフィール
・禪院真希の階級
・禪院真希のメガネの能力
・天与呪縛、フィジカルギフテッドについて
・禪院真希の天与呪縛が弱い理由
・禪院真依の死亡による変化
・覚醒後の禪院真希について
・禪院甚爾とどっちが強いのか
・乙骨憂太との関係
・禪院真希が火傷した理由
・禪院家崩壊の背景
・禪院真希が死滅回遊で参加しているコロニー
・禪院真希の名言
・禪院真希の担当声優 など

禪院真希のプロフィール

年齢 16歳
誕生日 1月20日
身長 170cmくらい
所属 東京都立呪術専門高等学校二年
高専入学方法 家系
等級 四級呪術師
髪質 真依と比べて直毛
趣味特技 空き缶潰し
好きな食べ物 ジャンクフード
嫌いな食べ物 精進料理
ストレス 禪院家絡みの手続き
一人称 「私」
CV 小松未可子

呪術界の御三家の一つ、禪院家の生まれであるもののほとんど呪力はなく術式が扱えません。

恵まれない幼少期を過ごしてきましたが、持ち前の負けん気の強さで、あえて呪術師の世界へと進んでいます。

禪院真希の階級は?

最低等級の4級
※東堂、冥々により1級術師へ推薦中
※渋谷事変を経て“最強”になり、実質1級~特級クラス
真希は、生まれつき呪力がほとんどなく、メガネが無いと呪霊も見えません。
しかしながら、身体能力だけでいえば虎杖以上と言えるほどです。
呪具が使えて身体能力も高いのに、どうして4級なの?
原因は禪院家からの嫌がらせ。

真希の呪術師としての評価が実力に見合っていないのは、真希を落ちこぼれ扱いする禪院家からの嫌がらせが原因です。

家が面倒な術師の家系でね
セルフ勘当みたいに出て行った真希さんの昇級
邪魔してんのよ
(呪術廻戦 42話 釘崎野薔薇)

しかし真希は嫌がらせをされることなど承知の上で、呪術師の道を選んでいます。

嫌がらせだよ
見下されてた私が大物術師になってみろ
家の連中どんなツラすっかな 楽しみだ
(呪術廻戦 18話 禪院真希)

呪力がないにもかかわらず、どうしてわざわざ術師になったのかと野薔薇に聞かれた際の真希の返答です。

ねこ
嫌がらせには嫌がらせで返す!
真希らしくてかっこいいわね!

禪院真希のメガネの能力

呪力を持たない真希が呪いを見るための必需品。

真希は生まれつき呪力がないので、自分の目で呪いを見ることができません。

そこで必要になるのがメガネです。

本当だよ
だからこの眼鏡がねぇと呪いも見えねぇ
私が扱うのは「呪具」
初めから呪いが篭もってるもんだ
オマエらみたいに自分の呪力を流してどうこうしてるわけじゃねぇよ
(呪術廻戦 18話 禪院真希)

1年生の頃は丸メガネを使用していましたが、百鬼夜行中に高専を奇襲した夏油に壊されています。
2年からは四角い黒ぶちメガネになりました。

ぱんだ
死滅回遊ではまた丸メガネに戻ったよね!
どれも可愛いっす!

ちなみに…

禪院先輩
術具の扱いなら学生一だ
(呪術廻戦 10話 伏黒恵)

伏黒がこう言っているように、真希に呪具を扱わせたら右に出るものはいません。

1年の頃は、入学したての乙骨をボコボコにしていました。

天与呪縛とは?

天から与えられた呪縛
つまり、大きな力を持って生まれる代わりに何かを犠牲にする縛りのことです

“天与呪縛”
知っているカ?
自らが自らに科す通常の“縛り”とは違う
生まれながら肉体に強制された“縛り”のことだ
(呪術廻戦 38話 メカ丸)

『呪術廻戦』の世界において、【縛り】は術師の力を増幅させる重要な役割を果たします。
縛りは、自身の強化のために力を得て、代償に自らの意志で何かを失う行為の事です。

失うものが重ければ重い程、得られる力は大きくなります。

一方で【天与呪縛】はメカ丸が言うように生まれながら肉体に強制されているため、解除することができません。

ぱんだ
メカ丸の例外ケースもあるけど、基本的には解除できないよ!
真希は、生まれつき何が無くて、代わりにどんな力を得たの?
『呪力や術式』が無いかわりに、『超人的な身体能力』を持って生まれました。
ねこ
なるほど!
真希の超パワーは鍛えた結果とかじゃなくて、呪力が無い代償なのね!

この人間離れした身体能力を、作中では【天与呪縛のフィジカルギフテッド】と表現しています。

速い‼だけじゃない
コイツ何かおかしいと思ったら
呪力が全くない‼
天与呪縛のフィジカルギフテッド‼
(呪術廻戦 71話 五条悟)

この時五条が言っている『コイツ』とは、真希ではなく【禪院(伏黒)甚爾】です。

真希はわずかに呪力があるのに対し、甚爾は『全くない』と言われているため、甚爾の方が強い天与呪縛がかかっている状態となります。

ねこ
伏黒パパはやっぱり別格なのね!
一般人で呪力が無い人も、超パワーになるの?
おそらくなりません。
縛りは、失うものが大きければ大きい程、強い力を得られます。
呪術に関係のない一般人なら『呪力』がなくても問題ありません。
しかし呪術師になるのが当然とされる御三家に生まれた真希に『呪力』がないのは、大問題です。
天秤にかければもちろん『一般人の呪力』より『真希が持って生まれるはずだった呪力』の方が重いでしょう。
そのため、一般人は呪力が無くてもフィジカルギフテッドを受けられないと思われます。

禪院真希の天与呪縛が弱い理由

真希が双子だから。

作中で、双子は呪術師にとって凶兆とされています。
なぜなら、呪術では双子は同一人物としてみなされるからです。

私随分前から分かってたのよ
何で呪術師にとって双子が凶兆か
何かを得るには何かを差し出さねばならない
これは“縛り”だけの話じゃないわ
痛い目見て強くなるのだって理屈は同じ
そういう利害がいちいち成立しないのよ双子の場合ね
だって一卵性双生児は
呪術では同一人物としてみなされるから

(呪術廻戦 148話 禪院真希)

つまりどういうこと?
真希と真依は2人で1人。
なので真希に天与呪縛がかかっても、同一人物視される真依に呪力があるので、中途半端な力しか得られません。
ねこ
真希の超パワーは凄かったから気付かなかったけど、あのフィジカルギフテッドは100%じゃなかったんだ!!
真希が100%のフィジカルギフテッドを得るにはどうしたらいいの?
呪力を全て差し出す。
つまり、同一人物として扱われる真依が呪力・術式と共に消失する必要がある。
ねこ
そんな…!
強くなるために双子の妹が消えなきゃいけないなんて、辛すぎる!
このことに気付いていた真依は、真希が持つ僅かな呪力と自身の術式を持って消える選択をします。
私がいる限り
真希 アンタは一生半端者なの
(略)
呪力もなにもかも私が持っていってあげるから
……一つだけ約束して
全部壊して
(呪術廻戦 148話 禪院真依)
ねこ
うぅ……、涙が…。
真依が、呪力と術式と共に死亡したことにより、真希の呪力は完全に0となり天与呪縛の効果が高まり覚醒へと至ります。

真依の死亡で覚醒

呪力が完全に0になったことで、甚爾と同じ状態となる

高専時代の五条を唯一追い詰めた甚爾は、呪力が全くない天与呪縛のフィジカルギフテッドでしたよね?
それはもはや、人間とは思えない身体能力を持つ化け物でした。

真希は、真依の死亡を経て甚爾と同じ状態となっています。

ねこ
あれ?
でも、真希って真依が死んだとき、呪霊を見るためのメガネかけてなかったわよね?
ぱんだ
良いところに気が付いたね!
呪力が無いのにどうやって呪霊と戦っていたの?
覚醒後は五感で感知できるようになった。
禪院甚爾は呪力0にも拘らず
五感で呪霊を認識できた
呪力を完全に捨て去ることで肉体は一線を画し
逆に呪いの耐性を得たんだよ彼は
(呪術廻戦 77話 九十九由基)
恐らく覚醒直後の真希は、甚爾ほど五感は研ぎ澄まされていないでしょうが、禪院家にある【2級以下の呪霊を無数に飼っている訓練と懲罰に使う部屋】から脱出しているところを見ると、眼鏡なしで呪霊を感じ取ったと考えていいでしょう。

覚醒は何巻何話?

覚醒のきっかけは17巻149話
その後、22巻196話で一皮むける

149話は、真依が死に天与呪縛の効果が高まった場面です。
それまで中途半端なフィジカルギフテッドだった真希ですが(それにしたってすごかったけど…)真依が呪力と術式を持っていったことで本物となりました。

ねこ
覚醒はそれだけじゃないの?
ぱんだ
実はもう一段、ステップアップするんだ!
真希は死滅回遊で【大道鋼】【三代六十四】に出会います。
大道鋼】
名もなき剣豪の受肉体で呪力を扱わない剣技で戦う異例のプレイヤー
【三代六十四】
相撲を取るためだけに機能する領域で、それ以外は全てをそぎ落とす
ねこ
ふむ…。
どういうこと??
呪霊直哉との対戦中に乱入してきた2人。
手詰まりだった真希は、剣士の受肉体である大道に刀を渡します。
するとその場にいた全員が呪力を扱わない大道に気圧されました。
黒と白のドラゴンの図

さらに大道は、呪霊の直哉が見えていないにも拘わらず応戦したのでした。

見えていないかだと⁉
うむ‼だがな‼
それ以外が全て見えているのであれば
最早それは見えているも同義である‼
(呪術廻戦 195話 大道鋼)

かつての自分と同じように呪霊が見えていない大道が、覚醒後の自分以上の剣技を披露したのを見た真希は、大道と自分、そして甚爾との違いは何かに思いを巡らせます。

私が振るってもああはならない
私には何が見えていない‼
私とあの人何が違う⁉
(呪術廻戦 195話 禪院真希)

そこに声を掛けるのは、とにかく相撲をとりたい三代!

頭をスッキリさせるためにも、三代の誘いに応じる真希ですが、あっさり負けてしまいます。
すると三代はそれが真希の本来の力ではないと悟り、迷いを打ち明けさせました。
そしてそこからひたすら相撲をとる2人…。

ねこ
なんでっ!?
絶対相撲とってる場合じゃないでしょ!
ぱんだ
それがそうでもないんだよ!

嬢ちゃんは囚われすぎてんのさ
自分…相手…呪い…
言ってしまえば“人間”だな
(略)
ぶつかり合った瞬間
土俵に上がるまでの全てが互いに流れ込んでくることがある
光を嗅ぐように
音を見るように
相手の全て 自分の全てが感じ取れる
そうなったら目の前の肉体も勝敗すら意味を成さない
侍が言いてぇのはそういうこと
…つまり”自由”さ
(呪術廻戦 196話 三代六十四)

三代との相撲を経て、あらゆるしがらみから解放された真希の表情は晴れ渡り、更なる覚醒を遂げました。

ねこ
うおー!!!
相撲とってる場合じゃないとか言ってごめんなさいー!!
ぱんだ
師匠がいない真希にとっては、大道と三代が師匠の役目をはたしてくれたのかもしれないね!

覚醒した禪院真希が強すぎる

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呪力が0なので、呪術や領域の効果を受けない

呪霊直哉は、領域『時胞月宮殿じほうげっきゅうでん』を展開しますが、真希を認識することができません。

いや おかしいやろ‼
俺の領域やぞ⁉
いくら甚爾君と同じで呪力がのうなったいうても
居場所が分からんことあるかい‼
(呪術廻戦 198話 呪霊直哉)

呪力0の甚爾や真希は、結界術に対しては建造物扱いになります。

呪力0の真希を領域に閉じ込めるにはどうすればいいの?
方法は3つ。
①真希がいる建物(実体)を外郭にして領域を広げる
②真希の了承を得る
③真希が自分の意思で侵入する
さらに真希には必中効果が適用されません。
領域の必中効果は
呪力のない真希を認識できない
(呪術廻戦 198話 解説)
ねこ
すごい!すごい!
大量の呪力を消費して領域を展開し大技を出しても、必中効果すら適用されないのであれば、真希への攻撃は自身を疲労させるデメリットしかありません。
一方で真希の呪具による攻撃はもちろん通用するので、有利に事を進められる可能性が高くなりますね!

伏黒甚爾とどっちが強い?

上記の覚醒を経て、真希は甚爾と同等レベルに近いところまで成長中!
呪霊直哉は、覚醒した真希に当時の姿を重ねて見ていました。

没後12年
早くも禪院甚爾に並ぶ鬼人が完成する
(呪術廻戦 198話 解説)

ぱんだ
五条悟と唯一渡り合えた甚爾と同等とか…!
わくわくするな~!!

乙骨憂太との関係は?

恋愛感情とまではいかないものの、好感は持っている模様

乙骨が転入してきたばかりの頃はあまりよく思っていませんでした。

しかし、当時里香の問題を抱えていた乙骨から「真希さんみたいになりたい」「強く真っ直ぐ生きたい」と言われた真希は、どこか認められたような気持ちになり顔を赤らめていました。

ねこ
呪術廻戦の世界は恋愛してる余裕なんてなさそうだけど、なんか進展があると嬉しいわね!

死滅回遊では2人とも頼りがいのある先輩となっていました。
今は互いに信頼できる関係なのでしょう。

禪院真希はなぜやけどした?

渋谷事変で漏瑚に焼かれて火傷を負った

この時、真希と一緒に七海建人・禪院直毘人も漏瑚に焼かれています。
2人は残念ながらその後死亡しましたが、真希はフィジカルギフテッドの効果で一命を取り留めました。

反転術式を受け再び戦えるまで回復していますが、やけどの跡は消えなかった模様。

火傷は仕方ないさ
反転術式でも跡は残る
でも流石は天与呪縛のフィジカルギフテッド
最後の最期で呪いへの耐性ではなく
生来の肉体の強度が生死を分けた
(呪術廻戦 144話 九十九由基)

ねこ
火傷は痛々しいけど、生きててくれて本当に良かった!
でもナナミンが……。
ぱんだ
222話でナナミン復活の可能性が浮上してるっぽいんだよ!
ねこ
なんですって!?

七海のことで猪野から話があるそうだ
(呪術廻戦 222話 家入硝子)

七海を慕っていた猪野の術式【来訪瑞獣らいほうすいじゅう】は、降霊術です。

来訪瑞獣って??
顔を隠すことで猪野自身が霊媒となり、四種類の瑞獣の能力を降ろして使用できる術式
猪野は渋谷事変で同じく降霊術を使うオガミ婆と対峙していて、その際、孫に禪院甚爾を降ろす場面を目撃していましたよね。
もしかすると、七海を慕う猪野が七海を降霊させる…なんて展開があったりしたら激アツですね!

禪院家を壊滅させる

真希は真依の遺言「全部壊して」の通り、禪院家を壊滅させた

真希は、自分を見下した禪院家を見返すために呪術師の道に進みました。

私が禪院家当主になる
(呪術廻戦 42話 禪院真希)

そんな真希が禪院家を崩壊したのはなぜか…。

ねこ
禪院家を壊したら、目的だった当主になる場所がなくなっちゃうもんね。
真希が一度禪院家に戻ったのは、呪具を補充するためでした。
なので、家に着いた時には禪院家を崩壊させるつもりはなかったでしょう。
決定打になったのは、呪力と呪術を持って亡くなった双子の妹・真依の最期の言葉です。
…一つだけ約束して
全部壊して
全部だからね お姉ちゃん
(呪術廻戦 148話 禪院真依)
真希は真依の遺言に応えるように、禪院家を壊滅させていきます。

【考察】母親が戻れと言った理由

保身のための言動にも見えるが、殺される予定をせめて遅らせられたらという母心もあったのでは…?

五条悟解放を企てた謀反者として
伏黒恵 真希 真依を誅殺する
(呪術廻戦 148話 禪院甚壱)

真希が禪院家を訪れた時点で、伏黒、真希、真依の3人は抹殺対象となっていました。

その3人はどうして抹殺対象になったの?
禪院家当主・直毘人の遺言により、次期当主が伏黒に決定。
それを認められない禪院家は伏黒を殺すことに。
跡取り問題で殺したことを伏せる為に【五条悟解放の協力者】を抹殺したことにしようと考え、信憑性を上げるために身内の真希、真依の殺害も決めた。
二.五条悟を渋谷事変共同正犯とし
呪術界から永久追放
かつ封印を解く行為も罪と決定する
(呪術廻戦 148話 総監部通達)
総監部は、五条の永久追放・解放の阻止を決定していました。
これは禪院家にとっては好都合!
五条解放の為に動いている伏黒を殺す理由になります。
ただ、伏黒以外にも五条解放の為に動いている高専生はいるため、信憑性を高める為身内の真希と真依も殺そうと考えました。
禪院家としては、邪魔者を一掃できる絶好の機会ですよね!

『戻りなさい‼』

禪院家の忌庫に向かう真希に、母親は「戻りなさい‼…どうして?どうしてアナタはいつもそうなの?」と、うんざりした様子で声を掛けていました。

【言う事を聞け!余計なことをするな!】とでも言いたそうなセリフですが、この時すでに真依が忌庫に向かった後です。

忘れたの?
忌庫への立入りは私達に許されていないの
(真希母)

こう言っている事から、当然真依も忌庫への立入りは禁止でしょう。
となると、母は真依の事も止めたと考えるのが自然です。

しかし、真依は母の制止を聞かずに忌庫に侵入した結果、父親の扇に斬られてしまう。

恐らく母は忌庫で扇が待ち構えている事も、2人が誅殺対象になっている事も知っていたでのしょう。
しかしそれを知ったところで男尊女卑の家庭である禪院家では、母親といえど「娘を殺さないで欲しい」などと意見することはできません。

「戻りなさい!」は、ここを通せば娘が死ぬことを確信している母なりのせめてもの抵抗だったのでは?

『1度くらい生んで良かったと思わせてよ…真希』

嫌悪感すら感じさせるセリフですが、気になるのは『真希』と名指しにしている所です。

直前に真依も言う事を聞かずに忌庫へ行っていたのなら『真希』ではなく『あなた達』でも良かったはず…。

ねこ
まぁ、そう言われればそうかもしれないけど…。
でもそれじゃあ、真依には「産んで良かったと思わせてよ」とは感じなかったってこと??
ぱんだ
もしも、真希のせいで真依が悲惨な目に遭っていたとしたら?
そして母はそれを知りながら助けてあげられなかったとしたら?
ねこ
えっ?
それは真依への罪悪感と、真希への嫌悪感が出てきそうだけど…。
真希が禪院家を飛び出す際、当主の直毘人は
ならばこちらも相応の試練を与えようぞ
真依にもな
(呪術廻戦 42話 禪院直毘人)
と言っていました。
しかし、真希は4級止まりのままなのに対し、真依は3級に上がっていましたよね?
ねこ
たしかに!
同じ試練とは言えないわね!
2人の試練が相応じゃない理由ってなんだろう?
ぱんだ
真依だけが真希とは別の試練を受けていたから、昇格の邪魔をされなかったって可能性はないかな?
ねこ
別の試練って?
ぱんだ
例えば、無理やり犯されていたとか…。
ねこ
えぇ~~!?
私は呪術師なんてなりたくなかった!
(略)
禪院家ウチでコキ使われるのの何がいけないのよ!
適当に雑用こなして適当に生きれば良かったじゃない!
(呪術廻戦 42話 禪院真依)
これはまるで母親と同じ思想のように聞こえます。
真依は特殊な家庭で生まれたことを受け入れ、置かれた環境で波風立たせずに生きる事が得策だと思っていたのではないでしょうか?
努力も痛いのも怖いのももううんざり!
(呪術廻戦 42話 禪院真依)
これを初めて読んだ時は、呪術師になるための稽古の事を言っているのかと思いました。
しかし、『痛いのも怖いのも』というのが気になりつつも、釈然としないまま話は進みます。
そのモヤモヤが嫌な予感となって繋がったのがなんと194話!
ねこ
めっっっっちゃ飛ぶわね!
194話って何してたっけ?
ぱんだ
桜島コロニーで真希が呪霊直哉と対戦中だよ!
マッハ3に匹敵する速度で攻撃されてた!
大人になって出来ることが増えると、出来なかった子供の頃を思い出せないといった事を呪霊直哉が言うと、真希は「オマエが大人だったことがあんのかよ」と煽ります。
すると呪霊直哉は不気味な事を言い出します。
どうやろ
真依ちゃんに聞いてみよか
(呪術廻戦 194話 呪霊直哉)
ねこ
え?ちょっと待って?
何でこの流れで真依の名前が出るの?
ぱんだ
どう考えても不自然だよね!
それじゃあ、今の発言を踏まえた上で138話のセリフも振り返ってみよう!
直毘人が渋谷事変で死亡し、遺言を確認する場面。
直哉は真希の母に真依は死んだのか?と尋ねると、死にかけているのは真依ではなく真希だと訂正されていました。
危険なのは真希だと知った直哉は上機嫌で、彼女たちを侮辱するような言葉を吐きます。

べっぴんさんやけど真希ちゃんはアカン
アレは男を立てられへん
三歩後ろを歩かれへん女は背中刺されて死んだらええ
その点真依ちゃんは立派やね
真希ちゃんと同じ顔 同じ乳
強がっとるけど自分が女やと心底理解しとる
(呪術廻戦 138話 禪院直哉)

ねこ
…え?
なんか嫌な予感がしてきた…。
ぱんだ
あまり考えたくないけど、真依が直哉に犯されていたと仮定したら、色々と辻褄が合うような気がするんだよね。
  • 母は禪院家の男尊女卑と自分の立場を理解している
    →直哉に何を言われても反論しない
  • 発言権のない母は、真依が乱暴されているのを知っても助けられない
    →真依に罪悪感を感じる
  • 真依が虐げられている頃、真希は家を出ている
    →禪院家の女らしくない言動の真希に嫌悪感を感じる
  • 立場をわきまえている真依も直哉からの行為に抵抗できない
    →直哉の発言は真依を犯していたが故のもの
  • 呪術師になりたくなかった真依が高専に進学
    →直哉から逃れるには家を出るしかない
  • 相応の試練を与えるはずが真依だけ昇級している
    →真希が出て行った家で直哉から別の試練を受けていた

もしこの仮説が正しいとすれば、母の言葉の意味が変わってくるように思います。

一度くらい産んで良かったと思わせてよ…真希

真希への想い

禪院家の女にあるまじき言動を取る娘を産んでしまった事への後悔
真希の言動が発端となり真依が虐げられていた事への怒り

真依への想い

酷い目に遭っているのを知っても助けてやれなかったことへの後悔

 

もしかするとあの時の母は、このような気持ちで母親として自信喪失した状態だったのではないでしょうか?

『何の話?』

禪院家を壊滅させた真希は、母の元へ向かいます。

母さん
お願い聞いて
あの時なんで「戻れ」って言ったの?
(呪術廻戦 152話 禪院真希)

真希のこの問いに対して、母は

いやっ…!来ないで!
(略)
……?
何の話?
(真希母)

と困惑していました。

恐らく真希はこの時【あなたに死んでほしくないから止めた】と言った類の事を言って欲しかったのだと思います。

しかし母は、何も答えることなく、それどころか「戻れ」と言って事自体覚えていないような様子でした。

ねこ
覚えてないのかな?
じゃあ特に深い意味もなかったってこと?
ぱんだ
その可能性もなくはないけど、あの時母親は本気で怯えていたように見えるんだよね!
ねこ
それが何か関係あるの?
ぱんだ
母親はあまりの恐怖心から思考停止状態だったんじゃないかな?
禪院家で男尊女卑の扱いに慣れ切っていた母にとって、反発し家を出ていくような真希の言動は理解の範疇を越えていたはずです。
そのため、血まみれの真希が台所に来た時、【本当に殺される】と感じてもおかしくありません。
そんな状態では、本心を打ち明けることは当然できないでしょう。
となると「何の話?」という言葉は、状況が理解できずにパニックになったが故の反応とも考えられます。
ねこ
パニックと言われると、確かにね…。
ぱんだ
それに、もし本当に意味なく「戻れ」って言ってたとしたら、その後の行動に説明がつかないんだよ!
ねこ
その後って?

『産んで…よかった…』

真希に刺されて瀕死になった母は、身体を引きずり直哉の元に向かいます。
そして背後から包丁で背中を刺し、とどめを刺しました。

ねこ
直哉が女をバカにした胸糞悪いセリフを見事回収した瞬間だったわよね!
ぱんだ
真希をバカにして「三歩後ろを歩かれへん女は背中刺されて死んだらええ」なんて言った直哉が、まさか本当に背中刺されて死ぬとはね!
母が直哉を刺した理由は、当然直哉に憎しみを感じていたからでしょう。
そして、直哉の発言通りの方法で刺し殺したところを見ると、娘をバカにしたことへの復讐を果たしたかったようにも見えます。
そして本懐を遂げた母は走馬灯を見ていました。
あぁ…
産んで…よかった…
(呪術廻戦 152話 真希母)
この時の回想は、幼い真希と真依を愛おしそうに眺める母の姿でした。
ねこ
唯一救いのある禪院家って感じだったわよね。
ぱんだ
この回想、なんで昔なんだと思う?
ねこ
うーん、2人が子どもの時は本当に幸せだったから?
その頃を思い出してたのかな?
ぱんだ
うんうん!
その可能性が高いよね!
術式を自覚するのは、大体4~6歳と言われています。
そして回想の2人の姿は、真希に術式が無いことが分かった頃の容姿と非常に似ていました。
ねこ
ってことは、あの時はまだ術式を自覚していなかった時期ってこと?
ぱんだ
そうだとしたら、差別されることもなく、虐げられる事もなく、幸せに過ごせていたわずかな数年間だったんじゃないかな?
死の間際に、短期間しかなかった幸せな記憶を思い出して「産んで良かった」と言ったのであれば、真希には伝わっていなかったにしても母としての愛情があったと考えられます。
ねこ
随分つらい家系に生まれてしまったのね…。
ぱんだ
これだけだと真希の救いがないように思えるけど、そんな事もないんだよ!

『もっと話し合うべきだったのかも』

呪霊直哉との戦いを終え、一皮むけた真希。

共闘していた加茂家次期当主の加茂憲紀も家庭の問題で揉めていました。
そんな加茂に声を掛ける真希。

それは母ちゃんに直接聞いたのか?
私は聞いたぞ
その上で斬った
それが正しかったのかは分からん
もっと話し合うべきだったのかもしれない
結局母親が私達にとって何者なのか
分からないまま終わらせちまった
同じ轍は踏むなよ
(呪術廻戦 198話 禪院真希)

直哉にとどめを刺したのが母親だったと知った真希は、その行為の理由を考えたのでしょう。

瀕死状態でわざわざ直哉の背中を刺しに行くなんて、娘を思う気持ちがなければ出ない行動だと思います。

しかし、死んでしまったあとではもう確認しようがありません。
加茂には自分と同じようにはなって欲しくないという真希なりのアドバイスが、加茂へのこの言葉だったのでしょう。

ねこ
「母親は自分たちの事を想う気持ちがわずかにでもあったのかもしれない」と思えるだけでも、全然気持ちは違うわよね!
ぱんだ
その可能性がせめてもの救いになってくれたらいいよね!

禪院家死亡シーンまとめ

真依:149話
父親:149話
母親:152話
直哉:152話
その他:150話
術式を持たない禪院家男児による集団「躯倶留隊くくるたい」壊滅
準1級以上の実力が認められた者達の集団「へい」壊滅

真依

真希を完全なフィジカルギフテッドにするため、呪力と術式を持って死亡。
その際、釈魂刀のレプリカを遺していきました。

父親(禪院扇)

訓練と懲罰の部屋にいた呪霊を全て倒し脱出した真希は、すぐさま扇を惨殺しています。
こめかみ辺りを一刀両断されていました。

母親

父親、躯倶留隊、炳を壊滅させた真希に殺されました。

真希は母親との会話を試みますがそれは敵わず斬りつけています。

直哉

真希に殺されたか思える展開でしたが、実際のところは瀕死で生きていた真希の母親に背中を刺されて死亡しました。

真依が遺した刀は「釈魂刀」

「釈魂刀」のレプリカは、甚爾が使っていた特級相当の呪具

真依が死と引き換えに遺していった刀は「釈魂刀」のレプリカ。

釈魂刀の本物は甚爾が使用していて、当時高専2年の夏油の呪霊を引き裂いていました。
値段はなんと5億!

真依が遺した刀は呪具「釈魂刀」のレプリカ
あらゆるモノの硬度を無視しを切り裂く
だがその効果を十二分に発揮するには
無生物の魂すら観測する目が必要となる
(呪術廻戦 198話 解説)

この解説で重要なのは【だがその効果を十二分に発揮するには無生物の魂すら観測する目が必要となる】という条件。

眼鏡なしで呪霊を見えるようになっただけの真希では、十二分の効果が発揮する事はできませんでした。

ねこ
無生物の魂ってどういうこと?
そんなの見える人いるの?
ぱんだ
いたじゃないか!
良きお手本となる師範が!
ねこ
……あ!!!
大道鋼!!!
大道の太刀筋を見た真希は

何だ今のは
私が振るってもああはならない
私には何が見えていない!

と感じていました。

大道に見えていて真希に見えないもの
甚爾に見えていて真希に見えないもの
それが【魂】です。

真依のおかげでこの肉体になって
眼鏡が無くても呪いが見えるようになった
満足していたんだ
皆と同じになって
(略)
皆と同じじゃ駄目なんだ
私にしか見えないもの
あの人にしか見えていなかったものがあったんだ
(呪術廻戦 197話 禪院真希)

真希はこの気付きによって、無生物の魂すらも観測できる次元に到達し、釈魂刀の効果を十二分に発揮しました。

無料のカタナソードの写真と写真

分かったでしょ 私のこと
汗くさいオッサンに握られてまで
お手本見せてあげたんだから
ちゃんと壊せたね
(呪術廻戦 197話 禪院真依)

真依の術式「構築術式」は、己の呪力を元に物質を構築する力があります。
そして一度構築された物質は術式終了後も消えることはありません。

真依がどのような過程で釈魂刀の本物を見て、効果を知ったのかは現時点で不明ですが、無生物の魂の観測という異次元の条件があることを知った時点で恐らく真希に持たせることは考えていたのではないでしょうか。

死滅回遊で禪院真希が参加するコロニーは?

桜島コロニーで呪霊直哉と対戦!
加茂・大道・三代と共闘し、呪霊となった直哉を撃破しました!
この戦いで真希は本当の覚醒を遂げ本物の怪物になっています。

禪院真希の名言

じゃあ祓え 呪いを祓って祓って祓いまくれ 自信も他人もその後からついてくんだよ

転入してきたばかりの乙骨とペアを組まされた真希。
自身のない乙骨に、高専へ来た理由を問いこの言葉を放って倒れました。

ねこ
乙骨先輩はこの言葉に大きく感情が揺れてたわよね!
ぱんだ
不当な扱いを受けてでも屈しない真希が言うからこそ、説得力が帯びる言葉だね!

あのままじゃ、私は私を嫌いになってた。
それだけだよ、ごめんな

何で一緒に落ちぶれてくれなかったのかという真依への返答。
本当は真希の事が大好きだからこそ、小さい頃約束したように【ずっと一緒にいて欲しかった】のでしょう。

ねこ
この2人を見てると胸が締め付けられる…。
2人揃って幸せになって欲しかったな。

禪院真希を担当する声優は?

小松未可子さんです。

禪院真希の声を担当した声優は、小松未可子さんです。

小松さんの主な出演作品には

  • 『鬼滅の刃』朱紗丸役
  • 『モーレツ宇宙海賊』加藤茉莉香役
  • 『ロマンティックキラー』リリィ役
  • 『東京リベンジャーズ』柴柚葉役

などがあります。

禪院真希はかっこいい!

男勝りな性格に負けじと、ブレない芯のあるカッコいい女性【禪院真希】

特別な家系に生まれたが故の悩みや問題を抱えながらも、双子の妹を失う代わりに本物へと成り上りました。

・禪院家に邪魔され実力と不釣り合いの4級術師止まりだった
・昇格の推薦を受けているが保留中
・メガネが無いと呪いが見えない程呪力が弱かった
・かわりに天与呪縛のフィジカルギフテッドだった
・双子の為天与呪縛が弱く中途半端な状態
・真依が呪力と共に死んだことで呪力0のフィジカルギフテッドとなる
・眼鏡なしで呪いが見え、身体能力はさらに向上
・桜島コロニーで本当の覚醒を経て、無生物の魂さえ干渉できるようになる
・甚爾に匹敵する鬼人と化す
・真依の遺言を守り禪院家を崩壊させる
・母にも疎まれていたと思っていたが誤解の可能性を感じている
原作は数年ぶりに五条悟が獄門彊から解放され、怒涛の展開を見せています。
ここから真希がどのように活躍していくのか、楽しみですね!

呪術廻戦 真希 覚醒
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